精神障害をもつ女性にとって「妊娠」「出産」は一つの不安要素だと思います。
服薬しながらでも、妊娠、出産はできるのでしょうか?
私は医学的なことはわかりません。しかし、私の経験を語ることによって多くの精神障害を持つ女性に勇気を与えれたらと思い、書かせていただきます。
精神障害があっても出産できる!
高プロラクチンとの闘い
私は、27歳の時、男の子を出産しました。
妊娠した時は、ただただ嬉しかったことをおぼえています。
私は、結婚してからなかなか子供ができず、婦人科を受診しました。基礎体温をつけるように指導され、記録していくと、排卵していないことがわかりました。
どうもその時飲んでいた精神薬が高プロラクチン(プロラクチンとはおっぱいを出すように指示を出すホルモンらしい)を引き起こすもので、妊娠しにくい身体になっていたのです。
そこで、精神科の先生に相談し、薬を変えてもらいました。
薬を変えることの辛さ
「薬を変える」と言っても、そう簡単なことではありません。
それまで飲んでいた薬に慣れていた身体…というよりも脳が、急に薬が変わったものだから、びっくりしてしまい、私は、かなり不調をきたし、入院までしました。
妊娠検査薬陽性!
入院中に婦人科の受診の日がやってきました。血液検査をすると、私のプロラクチン数値は正常に戻り、基礎体温表を医師に見せたところ、「これは妊娠しているかもしれないぞ」と言われ、検査したら妊娠がわかりました。今思えば、薬を変えたことも辛かったのですが、妊娠初期で体が変化しかけていたのかもしれないなと思いました。
妊娠中、服薬してもいいの?
私は、統合失調症あり、子供を産むことは本当に大変だと思っていました。
何故なら…「妊婦さんは薬を飲んではいけない」ということが頭にあったからです。
しかし、統合失調症である私は薬を一生飲み続けなければいけません。不安でした。
私の精神科の医師は、薬を飲み続けて良いと言いました。「お母さんが元気なのが赤ちゃんにとって一番だからね。」と。医師の言葉にホッとしました。
妊娠中の生活
つわりや、頭痛など、健常者の妊婦さんでも辛い経験をしましたが、
私は無事安定期に入り、お腹の赤ちゃんもすくすくと成長していき、毎回の婦人科受診のエコーを見るのが楽しみでした。
しかし、妊婦さんとは実にデリケートなもので、お腹が大きくなるにつれ、イライラ、怒る回数なども増えていきました。
私は旦那が土下座して謝ってきたくらい、旦那に当たり散らしてました。あら怖い。
今思えばなんであんなに怒ってたのだろう、と不思議に思いますが。
ついに出産!
そして、ついにやってきた陣痛。私は微弱陣痛で、出産に42時間40分かかりました。
それでも、生まれてきた赤ちゃんを見たら、それまで感じていた生まれて初めての痛みや妊娠期間の不安な気持ちは吹き飛びました。赤ちゃんはそれくらい、本当に可愛いです。
まとめー精神障害のある女性に言いたいこと
精神障害があり、妊娠、出産を考えている女性に言いたいこと。
それは、信頼できる精神科、婦人科の医師に出会うことです。
できれば、総合病院で精神科と婦人科の連携が取れているところで出産を迎えることが大切だと思います。
何かあったときに連携が取れていれば医師同士のやりとりもしやすいと思います。
これは一個人の体験であり、薬はやめないといけないという医師もいるかもしれません。しかし、何かの参考になればと思い、書かせていただきました。
これから妊娠、出産を考えている精神障害を持つ女性に幸せあれ!
さらばだ!
妊娠中はカラダのケアも大事にしましょう〜